朝一番の水はNG?インフルエンザ予防にもつながる、正しい歯みがきの順番|藤井寺の歯医者|新美歯科|藤井寺市役所前

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朝一番の水はNG?インフルエンザ予防にもつながる、正しい歯みがきの順番

新美歯科|大阪府藤井寺市 インフルエンザ流行シーズン特集

朝一番の水はNG?インフルエンザ予防にもつながる、正しい歯みがきの順番

「健康のために朝一番にコップ一杯の水を」――実はその前に、やっておきたいことがあります。口の中の細菌とインフルエンザの意外な関係も解説します。

🔎 この記事の結論

起床時の口の中は、就寝前と比べて細菌が大きく増えている状態です。そのまま水や朝食を摂ると、細菌を体内に取り込みやすくなります。さらに口の中の細菌は、インフルエンザウイルスが粘膜に侵入・増殖するのを助ける酵素を作り出すことが研究でわかっており、口腔ケアを徹底することがインフルエンザ対策の一助になる可能性が報告されています。

正しい順番は「起床 → 歯みがき・うがい → 水分補給・朝食」。この記事では、その理由と、インフルエンザ流行シーズンに向けて見直したいお口のケアについて解説します。

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起床時の口の中は、実は菌だらけ?

インフルエンザや風邪の予防としてよく知られる「手洗いうがい」。口は栄養の入り口であると同時に、感染症の入り口にもなり得ます。そして、実は寝ている間の口の中こそ、1日のうちで最も細菌が多い状態になっていることをご存知でしょうか。

約30倍 就寝前と比べ、起床時の唾液中のミュータンス菌(むし歯の原因菌)数の平均値(ライオン株式会社調べ/n=12)
約700種類 口の中には非常に多くの種類の細菌がすみついていると言われています
1mgに約10億 歯垢(プラーク)1mgあたりに含まれるとされる細菌の数の目安

なぜ寝ている間にこれほど細菌が増えるのでしょうか。理由は「唾液」にあります。唾液には、口の中の細菌を洗い流したり、繁殖を抑えたりする自浄作用がありますが、睡眠中は唾液の分泌量が大きく減少します。その結果、日中よりも細菌が繁殖しやすい環境になり、細菌が出す酵素や毒素も増えてしまうのです。この「増えた酵素」が、次に説明するインフルエンザとも関わってきます。

就寝前と起床時のむし歯菌(ミュータンス菌)数の比較

30倍 15倍 0倍
 
 
1倍
 
約30倍
 
 
前日夕食後 起床時

出典:ライオン株式会社調べ(前日夕食後と起床時の洗口液中ミュータンス連鎖球菌数の比較平均値、n=12)/グラフは相対値のイメージです

口の中の細菌が、インフルエンザを悪化させる?

ここで誤解のないようにお伝えしたいのですが、インフルエンザの原因は「ウイルス」であり、細菌そのものではありません。しかし近年の研究で、口の中にすみつく細菌が出す酵素が、インフルエンザウイルスの働きを助けてしまうことがわかってきました。

口腔内の細菌の一部は、プロテアーゼやノイラミニダーゼといった酵素を作り出します。これらの酵素は、インフルエンザウイルスがのどや鼻の粘膜に侵入しやすくしたり、ウイルスが細胞から放出されて増殖するのを助けたりする働きがあると報告されています(公益社団法人神奈川県歯科医師会)。つまり、口の中を清潔に保つことは、ウイルスが力を発揮しにくい環境をつくることにつながると考えられているのです。

🤧 口腔ケアとインフルエンザ発症率

東京歯科大学名誉教授・奥田克爾氏らが特別養護老人ホームの高齢者を対象に行った研究では、歯科衛生士による専門的口腔ケアを継続的に受けたグループは、自分自身でケアを行ったグループに比べてインフルエンザの発症率が大幅に低く、発症リスクはおよそ10分の1だったと報告されています(対象は高齢者施設の入居者。出典:神奈川県歯科医師会/原著:Abe S, et al. Arch Gerontol Geriatr. 2006;43:157-64.)。

※これらの報告は、主に高齢者施設など特定の環境で実施された研究に基づくものです。口腔ケアはインフルエンザワクチンや手洗い・うがい・マスクの着用に代わるものではなく、あくまで感染症対策の一つとして組み合わせることが大切です。効果には個人差があり、症状がある場合は医療機関の受診を優先してください。

歯磨き前に水を飲むと、何が起こる?

細菌が最も多い状態の口の中で、歯磨きをする前にコップ一杯の水をゴクゴクと飲んでしまうとどうなるでしょうか。答えはシンプルで、その大量の細菌も、水と一緒に飲み込んでしまうことになります。

「では朝食後に歯磨きをすればいいのでは?」と思う方もいるかもしれません。しかしこの場合も、朝食を食べている間に口の中で増殖した細菌を、結局すべて飲み込んでしまったあとに歯磨きをすることになってしまいます。

朝の行動の順番 口の中の細菌 ポイント
起床 → 水を飲む → 歯磨き ×多くの細菌を飲み込む 最も細菌が多い状態のまま水分・食事を摂ることになる
起床 → 朝食 → 歯磨き ×食事中に増えた細菌も飲み込む 食事で細菌が洗い流されるどころか、繁殖してしまう場合も
起床 → 歯磨き → 水・朝食 ◎細菌を減らしてから摂取 プラークと一緒に細菌を落としてから水分・食事を摂れる
※唾液や水と一緒に細菌を飲み込んだ場合、多くは胃酸によって殺菌されますが、飲み込む細菌の量が多いほど、胃腸への負担につながる可能性があるとも考えられています。

正しい朝のお口ケアの順番

歯磨きのベストタイミングは「起床時」と「就寝前」の2回です。インフルエンザ流行シーズンは特に、以下の順番を意識してみましょう。

  1.  

    起床したらまず歯磨き

    水や朝食の前に、歯ブラシでプラーク(歯垢)を落としましょう。寝ている間に増えた細菌を、体内に取り込む前にオフするのがポイントです。

  2.  

    難しい場合はうがいだけでもOK

    朝は時間がなく、しっかり歯磨きをする余裕がないという方も多いはず。そんなときは、起床後すぐにうがいをするだけでも、口の中の細菌や汚れをある程度洗い流す助けになります。

  3.  

    歯磨き・うがいのあとに水分補給

    朝の一杯の水は、歯磨き・うがいのあとに飲むのがおすすめです。すっきりした口の中で水分補給をすることで、余計な細菌を取り込まずに済みます。

  4.  

    就寝前は特に丁寧に

    睡眠中は唾液が減り自浄作用が働きにくくなるため、寝る前の歯磨きでしっかりプラークを落としておくことが、翌朝の口内環境、そして日中の感染症対策を左右します。

インフルエンザ流行シーズン前に、お口のケアを見直しませんか?

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セルフケアだけでは落としきれない汚れや歯石は、定期的なクリーニングで取り除きましょう。

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口の中の細菌は、全身の健康にも影響する

「たかが口の中のこと」と思われがちですが、歯周病菌をはじめとする口腔内細菌は、インフルエンザだけでなく、全身の健康にも影響を及ぼすことが研究でわかってきています。

🩸 糖尿病

歯周病があると血糖コントロールが乱れやすくなる一方、歯周病治療によって糖尿病の症状が改善したという報告もあります。

❤️ 心疾患

歯周病菌が血管を通じて全身に運ばれ、動脈硬化など心臓・血管の病気のリスクに関わる可能性が指摘されています。

🫁 誤嚥性肺炎

口の中の細菌を誤って気管に吸い込んでしまうことで起こる肺炎で、特に高齢の方はリスクが高まるといわれています。インフルエンザ罹患後に併発するケースもあるため注意が必要です。

🤰 早産・低体重児出産

妊娠中の歯周病が、早産や低体重児出産のリスクに関わる可能性があるとされています。

だからこそ、細菌の温床となる歯垢(プラーク)を日々のケアで取り除いておくことが大切です。ご自身の口の中の状態が気になる方は、一度歯科医院で確認してみることをおすすめします。

参考:日本歯科医師会
→日本歯科医師会解説動画

新美歯科の予防歯科について

新美歯科では、精密検査でお口の中の状態を丁寧に確認したうえで、クリーニングや歯周病治療などをご提案しています。歯科医院によっては、位相差顕微鏡を使って口の中の細菌の種類や量を実際に画面で確認しながら説明を行うところもあり、ご自身の口内環境を「見える化」することで、毎日のケアへの理解を深められるという利点があります。「歯石を取ってもらうだけ」で終わらせず、なぜケアが必要なのかを知ることが、良い習慣を続ける第一歩です。

気になる症状がなくても、3〜6ヶ月に一度の定期検診で、むし歯や歯周病を早期に見つけることができます。インフルエンザが流行しはじめる時期は、口の中をリセットしておく良いタイミングでもあります。まずはお気軽にご相談ください。

よくある質問(FAQ)

歯磨きをすればインフルエンザにかからなくなりますか?
いいえ、歯磨きだけでインフルエンザを完全に防げるわけではありません。インフルエンザの主な予防法はワクチン接種・手洗い・うがい・マスクの着用です。ただし、口の中の細菌がウイルスの働きを助けてしまう可能性が研究で指摘されており、口腔ケアはこれらの対策と組み合わせる「プラスワン」の習慣としておすすめです。
口の中の細菌とインフルエンザに、どんな関係があるのですか?
口の中の細菌の一部は、プロテアーゼやノイラミニダーゼといった酵素を作り出します。これらの酵素が、インフルエンザウイルスが粘膜に侵入したり増殖したりするのを助けてしまう可能性があると報告されています。そのため、口腔内の細菌を減らしておくことが、感染症対策の一つとして注目されています。
朝起きてすぐに水を飲むのは絶対にダメですか?
「絶対にダメ」というわけではありませんが、起床時は口の中の細菌が最も多い状態のため、先に歯磨きやうがいをしてから水分を摂る方が望ましいと考えられます。時間がない場合は、うがいだけでも行うことをおすすめします。
忙しい朝、歯磨きの時間がないときはどうすればいいですか?
まずは起床後すぐにうがいをするだけでも、口の中の細菌や汚れをある程度洗い流す助けになります。可能であれば、水を飲む前や朝食の前に、短時間でも歯ブラシを通すことをおすすめします。
歯磨きは1日何回、いつ行うのが理想的ですか?
「起床時」と「就寝前」の2回は特に重要とされています。就寝中は唾液の分泌が減り自浄作用が働きにくくなるため、寝る前にしっかりプラークを落としておくことが、翌朝の口内環境にもつながります。
定期検診はどれくらいの頻度で受ければいいですか?
一般的には3〜6ヶ月に一度の定期検診がおすすめです。むし歯や歯周病は自覚症状が出にくいことも多いため、症状がなくても定期的にチェックを受けることが、早期発見・早期対応につながります。インフルエンザが流行する前の受診も一つの目安になります。

アクセス・診療時間

医院名新美歯科
院長新美晴也
住所〒583-0034 大阪府藤井寺市小山藤の里町1-47
電話番号072-976-6777
診療時間9:00〜18:30
休診日土曜午後・日曜・祝日
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※本記事の内容は、口腔内細菌に関する一般的な歯科衛生の知見、および口腔ケアとインフルエンザ発症率に関する既存の研究報告をもとに構成しています。インフルエンザの主な予防法はワクチン接種・手洗い・うがい・マスクの着用であり、口腔ケアはこれらを補完する対策の一つです。個人の口腔内の状態や健康状態によって適切なケア方法は異なりますので、詳しくは歯科医師・歯科衛生士、または医師にご相談ください。